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活動内容 永和町プロジェクト
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背景・課題

1.貧困問題と子どもの成長

子どもが成長していくためには、安定した生活基盤や豊かな社会関係資本が必要です。しかし、日本には、子育てに割ける資源を多くもたない家庭や、社会関係資本が十分でないコミュニティで生活する子どもがいます。
ライフスタイルの多様化や再分配のうまくいかない社会システムが原因で、家庭によって資源の多寡に格差が生まれており、子どもたちの成長に大きく影響を及ぼしています。

こういった子育てに割ける資源や社会関係資本の不足を補い、子どもたちが安心して発達を遂げる機会を保証するには、その子一人ひとり、あるいはその家庭一つひとつに応じてカスタムメイドの寄り添いが必要です。そのためには、支援がフルスペックで揃う環境、具体的には、
 - 子どもが安心して生活をするための、食事支援や住居支援
 - 子どもが社会の一員として自立するための、学習支援や就労支援
 - 子どもの心の成長に寄り添うための、心理支援
を提供できる環境が必要であると、私たちは考えています。

2.子どもの成長と地域コミュニティ

かつての地域コミュニティでは、住民同士の助け合いにより、子どもたちに有形無形の支援が行われていました。しかし、居住形態の変化や家族構成の変化、価値観の変遷によって、こういった地域コミュニティは縮小・解体していく傾向にあります。
特に、子どもに関わるコミュ二ティ(子ども会等がその典型)については、少子化の煽りを受けて減少しています。

必要な支援が子どもに届くためには、その支援が地域に根差したものでなければなりません。子どもは未来そのものであること、親だけでなくみんなで育てていく存在であること、そういった考えに根差した温かい眼差しや寛容な文化が、子どもやその家庭の可能性を開いていくことになります。

私たちが考える解決策

こういった考えから、私たちは、縮小・解体傾向にある地域コミュニティを「子ども」というキーワードで再構築していくことを目指しています。


私たちが取り組む具体的な施策

永和町プロジェクト – 子どもたちへの包括的支援と地域コミュニティの再構成

プロジェクト拠点は、奈良県大和高田市のある小学校区です。

一般的に、中央都市と比べて地方では、高齢化率が高くなり生産世代が減少することから、自治体の財政状況が悪くなる傾向があります。財政状況の悪い地域では、必然的に子育て施策に投入される公的資源(ヒト・カネ)は減少します。

プロジェクト拠点は、財政状況の良くない奈良県の地方都市に所在します。その地域には、生活保護及び就学援助を受けている家庭の子どもが約4人に1人いるとされているにもかかわらず、行政が子どもの貧困に関する詳しい調査をしたことは一度もなく、学習支援や居場所づくり事業等子育てに避ける資源が不足している家庭に必要な支援も殆ど実施されていません。
また、高齢化により地域の自治会の構成員が高齢化しており、自治会に所属しない子育て世代との世代間分断が生じているため、社会関係資本が子どもや子どものいる家庭に届きにくい状況となっています。

私たちはまず、この小学校区にある、1軒の空き家をリノベーションすることからその事業をはじめました。ここから始まる事業を、空き家のあった町の名前から「永和町プロジェクト」と呼んでいます。

これまでの活動

永和町プロジェクトの概要

私たちLiving in Peaceの強みは、資金効率のよい活動を展開できること(具体的には、専従スタッフを持たない完全パートタイムのメンバーが事業を運営することで寄付金の殆ど全てを子ども支援に還元できるという点)、ビジネスで培ったノウハウをいかせること、そして、(それぞれが本業を持っているが故に)自分の利害とは切り離して「本当に子どもにとって大切なことはなんなのか」をとことん追求できることです。

この強みを、子どもたちへの包括的支援、地域コミュニティ再構築のために活用します。具体的には、私たちの強みを背景とする積極的な投資により、包括的支援のための拠点づくりを進めています。その第一歩として、空き家のリノベーションを行いました。

リノベーションした空き家を使い、現在は以下のような事業計画を立てています。

リノベーションした空き家に、子どもたちへの食事支援・住居支援・学習支援・就労支援・心理支援といった各支援を行なっていただける事業者(以下、支援事業者)を募集します。
支援事業者にはNPOはもちろんのこと、営利事業者についても、リノベーションした空き家を破格で貸しだし、その代わりに支援活動をしていただくことを計画しています。
私たちLiving in Peaceは、子どもたちへの包括的支援をリードする存在として、支援事業者とのあいだに共通目標を設定し、各事業者について個別のKPIを設けることで、効果的・効率的な包括的支援を目指します。
子どもたちへの各支援事業を通じ、私たちと同じ想いを持たれる住民の方々と連携し、解体・縮小されつつある地域コミュニティの再構築を目指していきます。

今後も、私たちの事業の成長に合わせ、引き続きリノベーションを含めた積極的な投資を行ないます。

永和町プロジェクトの現在 – りっぷキッチン永和町

現在、支援事業者や地域の方々と力を合わせて、子ども食堂(りっぷキッチン永和町)を毎月5回開いています。

※りっぷキッチン永和町
https://lip-kitchen-1.jimdosite.com

具体的成果

今後の展開

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