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活動内容 お金の教育
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お金の教育事業が目指す姿

お金の教育事業では、児童養護施設で暮らす中高生を対象として、
現実的なファイナンシャルプランを作成することでお金に関する不安を解消し、
有意義な進学ができる子どもを増やすとともに、意図せざる中退者を減らすことを目指します。

お金の教育事業では、児童養護施設で暮らす中高生を対象として、現実的なファイナンシャルプランを作成することでお金に関する不安を解消し、有意義な進学ができる子どもを増やすとともに、意図せざる中退者を減らすことを目指します。

背景・課題

社会的養護下の子どもたちは、「進学しづらく、中退しやすい」状況におかれていると言われています。*¹

2017年度より給付型奨学金が制度化され、社会的養護下の子ども達の進学を支援する体制が少しずつ整い始めていますが、これもまだ学費や生活費を十分にカバーできるほどではありません(例:大学進学の場合で3-4万円/月の支給)。

またそれに加え、子どもたちは退所後に経済的不安を抱えるケースが少なくありません。この理由のひとつに、施設出身の子どもたちには、お金にまつわるリテラシーを学ぶ機会が不足していることが挙げられます。

社会的養護下にある子どもたちにとっての進学や中退は、学力だけの問題ではなく「進学資金の不足」、「お金のリテラシー不足」といった経済的な問題でもあるのです。

*¹ NPO法人ブリッジフォースマイル「全国児童養護施設調査2018社会的自立と支援に関する調査」
文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」(2014年9月)

私たちが考える解決策

Living in Peaceはこれまで、奨学金事業を中心として施設出身の子どもたちに対して資金面からの支援を行なってきました。しかし、資金を得た子どもたちも、上記のリテラシー不足により経済的困難に陥り、退学を余儀無くされることが少なくありませんでした。

そこで、子どもたちの「お金のリテラシー不足」という課題を解決するために、2019年より新たに「お金の教育事業」をスタートさせました。

Living in Peaceには、金融関連企業の勤務者や会計士や、弁護士といった専門家が多数在籍しています。こうした専門家たちが、本業を通じて得たスキルや知識を活かしながら事業を進めています。

私たちが取り組む具体的な施策

「お金の教育講座」を開催し、お金についての理解を高め、今後の人生に必要なお金のリテラシーを少しずつ身につけてもらいます。

講座を通して子どもたちと施設職員の方の理解を深めた後、具体的な進学のための資金プランをシミュレーションします。十分な理解と双方向性を保つため、参加型のワークショップ形式としています。また、大学等への進学を選択せずに就職する子どもたちを対象に、お金についての早期の意識付け講座も並行して行っていきます。

これまでの活動

お金の教育事業では、2019年からの本格始動に向け、2018年にパイロットプログラムを実施してきました。

東京都内の児童養護施設にて、進学希望の高校生向けの講座を実施し、お金にまつわるライフプランのつくり方、家計簿アプリに関する話題提供、給与明細の見方などといった内容で講座を開講し、施設職員の方々や子どもたちからも非常に前向きな評価を受けています。

期待する効果

お金の教育事業では、社会的養護下にある子どもたちの進学率の向上や中退率の改善を目指しています。本事業で提供する講座を通して、進学資金を効率・効果的に活用するスキルを身につけてもらい、学習の機会を着実なものにしていく。またそれだけではなく、その後の人生においても習得した知識を生かすことで、生まれ育った環境に関わらず、より自由に生きることができる子どもたちを増やしていく。本事業は、Living in Peaceのミッションである「すべての人にチャンスを」を具現化する事業のひとつとして取り組んでいきます。

今後の展開

2018年に実施したパイロットプログラムを踏まえ2019年から本格的に始動します。Living in Peaceの既存事業である奨学金事業、キャリアセッション事業と連携を図り、奨学生への個別支援としての講座開催や、キャリアセッション講座への組み込みから開始します。最終的には講座コンテンツの公開や、全国の施設やNPOとのネットワーク形成を通して本講座を広く展開していきたいと考えています。